タウリンとオルニチンを普段の食事から摂取する
肝機能を回復させるためには、タウリンとオルニチンの2つの栄養素を摂取するのが効果的です。
タウリンの働き、タウリンが多く含まれる食品とは?
タウリンはアミノ酸の一種で、肝臓の他にも網膜や筋肉など様々な場所にあります。
自分の体の中で生成することもできますが、食品から摂取することでより肝機能の回復に役立ちます。
タウリンは肝臓で蓄積している中性脂肪を排出する効果があるため、脂肪肝の改善などにおすすめです。
元々肝臓は再生力が強いですが、肝細胞が弱っているとその力も低下してしまいます。
タウリンは再生力を促進することで、肝機能の回復を早くします。
イカや貝類、タコに多く含まれていますが、水に溶けやすい性質を持っているのでスープなどで溶け出たタウリンまで吸収できる料理が良いです。
オルニチンの働き、オルニチンが多く含まれる食品とは?
もう一つの栄養素であるオルニチンもアミノ酸の一種で、脂肪肝を改善したり解毒作用をサポートしたりします。
オルニチンは肝臓でアンモニアを尿素に変える働きを持っており、食品から摂取することでこの働きを高めることができます。
結果として肝臓の負担を減らせるので、肝機能の回復に役立ちます。
オルニチンが多く含まれているのはしじみで、二日酔い対策にしじみの味噌汁を飲むことは有効とされます。
ただし毎日たくさんのしじみを摂取することは難しいので、サプリメントで栄養補給することも多いです。
より効果を高めるコツは「禁酒」
そしてより効果的に肝機能を回復させたい人は、これらの栄養素を補給しながら禁酒するのが良いです。
アルコールを分解することは肝臓にとって非常に負担がかかることで、付き合いやストレスなどで毎日のようにたくさんのお酒を飲んでいる人は機能も低下しやすいです。
アルコール性脂肪肝は日本酒3合以上を5年以上続けると発症するとされ、10年間続けると肝硬変になることもあります。
肝硬変になってからでは肝機能の回復も難しくなるので、飲みすぎだと自覚しているならば禁酒をスタートさせます。
初期の脂肪肝では1ヶ月間ほどでお酒を飲んでいなかった頃の肝臓に戻ります。
健康診断を受けて数値が劇的に変わるので、その日からお酒を飲まなくなる人もいます。
お酒が好きな人にとっては1週間の禁酒でも大変なことですが、疲弊した肝臓を癒すには時間がかかります。
脂肪肝が進行すればするほど禁酒期間も長くなるので、初期段階の頃から挑戦するのが良いです。
健康な方の理想的な休肝日は週2日以上
禁酒期間を終えて数値が正常に戻ったら、1週間に2日は休肝日にして毎日適量を意識すれば健康な肝臓を維持できます。
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